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冷凍・冷蔵車とは?②

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2023.02.16


低温を維持する冷蔵車・冷凍車の秘密

■目次■
1,冷蔵車・冷凍車の秘密
 1-1普通のトラックとの違いってなに?

 1-2冷凍車と冷蔵車のトラックにはコンセントがない!?

 1-3冷凍車と冷蔵車には、エンジンと発電機がついているものがある!?


2,冷蔵車・冷凍車 エンジンの秘密
 2-1エンジンと発電機 があれば片方を切ることもできる?

 2-2最大積載重量の都合上エンジンのみの場合も多い!?


3,最後に

 

 

 

1,冷凍車・冷蔵車の秘密

 

1-1普通のトラックとの違いってなに?


普通のトラックと冷蔵・冷凍トラックの違いは、冷却設備と荷室にあります。

冷却設備としては、コンプレッサーを備えており、荷室内の温度を低温に保つことができます。家で利用されるエアコンと仕組みは一緒ですが、時には氷点下まで下げる必要のあるトラック用のコンプレッサーは、とても高い冷却性能があります!

また、荷室も通常のトラックとは異なります!

荷室とは、運転席の後ろの荷物を入れる箱の部分ですね。 どのトラックも同じように見えて、実は、冷蔵・冷凍トラックにとってこの部分が最も重要なんです。

ポイントは断熱性にあります。たとえマイナスまで冷やせる強力なエアコンがついていても、箱の壁が薄いと外気の熱が伝わってしまい、中の荷物を冷やせません。

冷蔵・冷凍トラックの壁には、住宅でも使われるような断熱材が使用されています。断熱材を使ったその壁の厚みは、-30℃以下は10cm、-18℃は7.5㎝、10℃以下は5㎝もあるんですね。

そして断熱材は、左右の壁だけでなく太陽光が当たる天井、エンジンルームが近い前壁、アツアツのマフラーに近い床と、なんと天井、壁、床、扉の全てに断熱材が使われています!

加えて、密封して外気が入らないようにしなければいけないので、箱が羽のように開くウィングタイプの冷凍車が作れないということになります。

壁と隙間をここまで徹底して、初めて温度の維持ができるというのは、知らなかった方も多いのではないでしょうか。真夏の炎天下にアイスを溶けないように運ぶことができているのは、そうした工夫の積み重ねだったんです・・・!

 


1-2冷凍車と冷蔵車のトラックにはコンセント(電気)が必要ない!?

 

「冷蔵・冷凍車は走る冷蔵庫」と以前のコラムで書いたように、箱の部分が冷蔵庫の役割を果たしています。ですが一般的な冷蔵庫とは違うところがあります。それは電源供給の方法です。

家庭の冷蔵庫のようにコンセントを繋げたままトラックが走るわけにもいかないので、車のエンジンで電気を供給してコンプレッサーを回しているのはなんとなくわかりますよね?

なので、外部電源(コンセント)が必要ないのも冷凍車・冷蔵車の特徴です!




1-3冷凍車と冷蔵車には、エンジンと発電機がついているものがある!?


エンジンで電力を供給すると書きましたが、実はそれも厳密なものではありません。

電力の供給方法としては、実は2つあり、走行用のエンジンから供給する方法と、コンプレッサー専用の発電機を別に持ち、そこから供給する方法があります。

前者を「直列エンジン方式」、後者を「サブエンジン方式」と言います。

直列エンジン方式は、車の「冷房」機能と同じです。車のエンジンがかかっていれば使える庫内冷却方法です。サブエンジン方式では、「冷房」専用の発電機を配送物と一緒に積んでいるので、2つの違いはトラックの動力源が「1つ」か「2つか」ということだけなのです。




2,冷凍車・冷蔵車エンジンの秘密


 

2-12つの動力源があれば片方を切ることもできる?


突然ですが、「冷蔵・冷凍車はエンジンを切ることができない」という話を聞いたことはありませんか?

それは、走っているときも止まっているときも荷室の冷却を続け、商品の温度を保たなければいけないからですね。

ですが、今の話を聞くと、サブエンジン方式の場合、必ずしもそうではないという事が分かるのではないかと思います。メインエンジンを切っても冷却できるのがサブエンジン方式のトラック切っては冷却できなくなってしまうのが直列エンジン方式のトラックです。

エンジンと発電機が付いていれば仮にトラック自体のエンジンを切っても、冷却用の発電機が動いているので庫内の温度はきちんと保たれます。普通の車がエンジンを切ってエアコンを使おうとするとすぐにバッテリーが上がってしまうように、直列エンジン方式では保冷のため駐車していてもエンジンをかけ続けなければいけません。

そう考えると、サブエンジン方式のほうがよさそうなものですが、実際には直列エンジン方式が主流です。

多くの冷蔵・冷凍トラックのドライバーは車を止める時も、エンジンは止めずにアイドリングにしていている事が多く、一般的な配送会社ではあまりサブエンジン方式は使われていません。なぜサブエンジン方式が使われていないのかは、この後の章でお話ししますね。

ただし、どちらの方式にも関わらず、積み込み・荷卸し時には冷凍機を止めるというルールがあります。冷蔵・冷凍車は庫内が設定温度になるようにファンで冷たい空気を出していますが、当然ながら、扉を開けると冷気が逃げ、外気が流入してきます。

そのため、扉を開けている作業中に冷凍機を動かすと、流れができどんどん外気が入ってきてしまいます。

保冷のため扉付近にカーテンを取り付けている車両もありますが、カーテン自体が凍り付いて、すぐに破損するので当社では取り付けていません。

つまり、アイドリング時にはメインかサブの冷凍機を動かして冷やす。扉を開けるときは冷気を留めておくために冷凍機を止める

徐々に温度が上がってきたら、作業を中断して扉を閉めてからアイドリングで冷凍機を動かして冷やす。といった流れを取っているというわけです。

 

2-2最大積載重量の都合上エンジンのみの場合も多い!?


なぜ、エンジンを止められない直列エンジン方式が主流なのか、その理由をご紹介します。

サブエンジン方式が主流じゃない理由、それには最大積載量というものが関係しています。

トラックには必ず、〇kgまで荷物を積んでいいという、最大積載量が法律で決まっていて、それを運送会社は守らなくてはいけません。

エンジンは非常に重いため、それを余分に1つ載せるとなると、本来の運びたい食品が重量制限で多く載せられなくなるというデメリットが出てきてしまいます。

なので、特に積載量の小さい小型・中型トラックでは、直列エンジン方式が主流になるということなんですね。

効率を考えれば1つのトラックにはなるべく沢山の配送物を積みたいものです。そのため、そういったトラックに乗って走るドライバーたちは「エンジンは切らないで」配送物を降ろしたり、休憩を取ったりするのです。

これも、普通のトラックと違う、冷凍車・冷蔵車の仕事の特徴と言えるでしょう。

3,最後に

私たち、阪神商事も大阪で冷凍・冷蔵輸送を行っており、
ドライバーさんを募集しています。

こちらに募集要項が記載されていますので、
気になった方はぜひご覧になってみてくださいね。

 

https://www.hanshin-g.jp/requirements/

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